あれもイヤ、これもイヤ…イヤイヤ期の対処法

イヤイヤ期は、ある日突然やってきます。恐怖です。もう何をしてもイヤだと泣き叫び、ご近所に虐待を疑われてしまうのではないかと思うほど朝から晩まで大騒ぎ。泣きたいのはこっちだよ…と親は疲れ切ってしまいます。イヤイヤの度合いは個人差がありますから、「もう勘弁して」の最強レベルから「ほぼ皆無」ストレスフリーレベルまで様々です。今回は親も子も大変なこの時期をうまく乗り切れる対処法をご紹介します。

『イヤイヤ期はなぜ来るのか?』

イヤイヤ期が最も顕著に現れるピークは2歳前後が多いようです。この時期は「自分でやる!」という自己主張が出てくるときでもあります。でも大人のように言葉でしたいことを正確に伝えることがまだできません。

なので、何かを伝えようとして話しているんですがこちらが聞き取れなくて本人の言っていることと違う答えを言った途端、伝わらないのがイヤで大泣き…なんてこともあります。でも、できれば迎えたくないこの時期は、自分の意思を周囲に発信して他人との関係を築いていく過程の始まりなので、人格形成のためにとても重要なんです。

『困ったら試してみて欲しいのはこの方法!』

イヤイヤの内容は本当に多種多様で、必ずすべての子供に起こるイヤイヤはこれ!というものはありません。そして2歳前後で現れる子もいれば、1歳半から軽いイヤイヤが長く続いたりと期間もさまざま。じゃあ、大泣きされても対処なんてできないんじゃない?と不安になってしまいますが、今回は全てのパターンに対応できる方法に的を絞ります。

お子さんが何らかの原因でイヤイヤが発動したら、まず何がしたかったのか(伝えたかったのか)聞いてみてください。年齢が2歳前後で低い場合は中々答えにたどり着かず正解するまで根気がいりますが、怒らずに聞きましょう。それでもわからなかったり、答えようとしなかったりしたら本人が落ち着くまで抱っこしたり、他に注意を向けたり、それでもだめなら少しその場からママが離れて様子を見てください。

イヤイヤ期は表面上はママや家族との戦いのように見えますが、子ども自身の戦いです。自分と周りの違いを認識していくことで成長していきますので、時には構い過ぎずに見守ることも大切です。真剣に向き合いすぎるとママがダウンしてしまいますからね!

3歳を過ぎてのイヤイヤ対処は、会話が出来るようになるぶん意思疎通の問題はぐんと楽になります。しかしはっきりと自分はこうする!という主張をしてきます。公園で遊びたいと強く思えば雨が降っていても行きたいと言い続けたり、欲しいものがあって今日は無理だよと言っても全く通用しなかったりと、内容がレベルアップしてくるので手ごわいです。そんなときは細かく説明してみましょう。

たとえば「今日は雨が降っているよね。雨が降っているのに公園へ行ったら服がぬれて体が冷えて、風邪をひいちゃうよ。○○が風邪をひいてつらそうなのを見るのはママいやだな。だから公園は晴れた日に遊びにいこうね!」というように、なぜ行かないかを説明してみてください。でもここで折れないのがイヤイヤ期…それでも行く!ときっと言われてしまいます。その場合はダメなものはダメ!と意思を変えないで。世の中は自分の思い通りにならないことがあるという事をわかってもらうのも重要です。

イヤイヤ期を乗り切るにはママが力みすぎないのも大切です。「あ~、イヤイヤ期だし仕方ないか」くらいに構えていれば、成長の一つとして見据えることが出来ます。気持ちを楽にして乗り切りましょう!