嘘をつくのは成長の証し!だけどこんなふうに注意しよう

子どもって不思議なもので、嘘はこうやってつくんだよと教えなくても、ある時期になると嘘をつくようになります。「ゾウさんやキリンさんと公園に遊びに行くんだ!」という幼児的な嘘は空想混じりで、咎める必要はないものです。それは成長段階で起きる事ですからほほえましいな、とも感じるでしょう。ですがついてはいけない嘘も徐々に覚えていきます。今回は子どもの嘘に対しての注意の仕方や対処法を紹介していきたいと思います。

『嘘をついたことが分かった時の対応は?』

遊んでいたらモノを壊してしまった、遊びに夢中になりすぎておもらしをしてしまった。その瞬間、子どもは怒るママの顔を想像していることでしょう。こんなとき、あなたがやったの?と聞いても「やってない」と叱られたくない気持ちから嘘をついていたら正すべきです。

でも叱られたくないから嘘をつくということは、普段何か失敗をしたときにきつく怒られているからではないでしょうか。あなたがお子さんを叱る時、ついつい感情が高ぶって怒りをぶつけていませんか?頭ごなしに叱って、嘘をついた理由を問い詰めてしまっていませんか?正しいしつけを目指すあまり、子どもの本音を見逃してしまっては解決しません。

小さな子どもが自分を正当化しようとする嘘をつくときは、それ自体を問題視するだけでなく、普段の対応を見直してみましょう。たとえば「怒らないから本当のことを言ってごらん」と言って子どもが真実を話してくれたあとに「やっぱりあなただったのね!」と怒るのはいけません。怒らないって言ったのに怒ってる!ママが嘘ついた!こう思われても仕方ありません。

それどころかますます嘘を隠すために更に嘘をかさねてしまうことになりかねません。相手が子どもでも、誠実に対応しましょう。そして日常生活のなかで親子のやりとりがスムーズに行われていることも大事です。

失敗しても受け止めてもらえる環境があれば、子どもは精神的に安定します。受け止めてくれるという信頼関係があれば、必然的に嘘をつくことはなくなっていきます。ですがそれでも嘘をつくときはつくものです。そのときは子どもの気持ちを先に汲み取ってあげましょう。言いにくい事なら、聞き出してあげると少しずつ話してくれます。

誰かを傷つけるような嘘をついているのが分かった時はすぐ止めるよう対応してください。子ども同士のふざけ合いでは済まされない事態に発展してしまうこともあるからです。本人にそのつもりはなくても、傷つけられた誰かはいじめと感じて辛い思いをすることになります。

年齢が上がると嘘も巧妙になります。でも常に会話やコミュニケーションをとっていたら、いつもと違うことがあればすぐに気づくはずです。相手を気遣うときに嘘をついてしまうこと、例えば痛いけど心配させてしまうから痛くないと言ってしまうような事はあるかもしれません。いじめられているけど、言い出せず嘘をついて事実を隠すことだってあります。嘘には子どもが助けてほしいサインが隠されていると認識し、子どもが助けをすぐ求めることが出来る親子関係を築くことが大切です。